話題の海外製有線プロコンを買ってみたので使用感などのまとめ 【スマブラSP】【Switchプロコン】

スマブラSPリトルマックを使っているたらことりです。

今回、海外製の有線プロコントローラーを購入、使ってみたのでその使用感のレビューを書きます。

※あくまでも主観なので参考にする程度にしておいてください。もし何か問題が発見されても責任は負えません。

 

0.はじめに 

何故わざわざ海外のコントローラーを購入したかの経緯から説明します。

自分はよくスマブラSPの非公式大会に出場しており、大会には日本のプロコンを使用していました。

このプロコンは無線でSwitchに接続している関係で電波干渉が起きやすく、規模の大きな大会、それも他のゲームとの合同大会ともなると入力遅延や入力に反応しなかったりとプレイに大きな支障が出ます。

プロコンを有線接続することも可能でしたが応答時間(ボタン押してからゲームに反映されるまでの時間)が遅くなってしまい、コンマ1秒を競う大会では不向きでした。

そして、他のコントローラーも検討しましたが中々自分に合うものはなく、唯一使いやすそうなホリコン(HORI社が作ったコントローラー)も連射機能があるせいで海外大会では使用禁止になっていました。

その為、任天堂ライセンス付きで連射機能がない有線のプロコンはないかと求めた結果、海外製の有線プロコンに辿り着きました。

ちなみに任天堂ライセンスが何故重要かというと、これが無いと公式含む様々な大会で禁止される可能性が高くなるからです。

 

 

 

1.コントローラーの名前と形状

今回購入したのはこちら

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PDP Afterglowという海外製のコントローラーです。 長いので自分はAGコンと略してます。

海外amazonで購入出来て、値段も約30ドルと日本製と比べて中々に安い。

ケルトンカラーというとてもシンプルなデザインですが、LEDライトが搭載されており様々な色に光ります。(勿論OFFに出来ます)

形は日本のプロコンにかなり近く、LRとZRZLはボタン式、ABXYもプロコンと同じ配列です。ただ、AGコンには裏にZR2 ZL2ボタンというのが搭載されており、これが人によっては違和感を与えるかもしれません。また、ZRZLの形やスティックがプロコンとは少し異なる他、持ち手の部分が従来のプロコンよりも少し滑りやすいので手汗が凄い人とかはグリップを巻くなどの対策が必要になるかもしれません。

LEDライトとZRZL2の詳細については後の項目で述べます。

 

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AGコンと日本プロコンの画像比較

形状や大きさにはそこまで違いは見られない

 

 

 

2.スティック (形、遊び範囲)

スティックの形は従来のプロコンと比べて真ん中に凹みがあるタイプです。どちらかというとPS4のコントローラースティックに近いかも?

円の幅は同じですが、スティックは従来のより1〜2mm直径が短く、高さは従来のより3mm高く設計されてます。その為、可動域としては日本プロコンより広くなっています。

遊び範囲はかなり狭く、少しの傾きでも反応します。可動域が広くても動き出しに影響は無さそうです。しかし、可動域が広くて遊び範囲が狭い関係上、スティックを最大まで倒すとニュートラル(初期位置)に戻るまでが日本プロコンより遠くなり戻るまでにかかる時間も僅かに長くなります。

スマブラでは←から→といった動きを頻繁に行うのでこれに慣れないと操作に影響が出るかもしれません。

 

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3.ボタン(ABXY ZRZL)

ABXYの配置は従来のプロコンと同じ、ボタンの直径とボタン同時の間隔も全く同じでした。

ただ、ボタンを押した際に反応するまでの距離に差があり、AGコンの方がより深く押さないと反応しません。その為、同程度の力で同じタイミングでボタンを押した場合僅かにAGコンが劣ります。実際にスマブラで試したところ試行回数50回のうち、30回以上はAGコン側が技の出の早さで負けていました。

検証したのがAGコンを買ったばかりだったのと日本プロコンはそれなりに使い古していたのもあり、ボタンの硬さが原因だった可能性もあります。今はそんなに気にせず使えているので多分慣れでどうにかなります。

 

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ZRとZLですが、こんな感じです。

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日本プロコンと比べるとそこそこ形が違う。

こちらもABXY同様反応するまでの距離は日本プロコンより長め。なので慣れないとスマブラではガードが出にくいかも。あと1ヶ月使った今でも少し硬いです。外国の人って力強い(偏見)からそれに合わせて作ってるのかも?

 

 

 

4.ケーブルの長さ

これです。  なんと3メートル。

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めっっっっっちゃ長い!!!

長すぎる故に対戦会とかで使ってても隣の人が踏んじゃうなんてこともしばしば…

ちなみに抜き挿し可能なので同じ形のケーブルなら使えます。Androidの充電ケーブルでも正常に動作するのを確認しました。

 

 

 

5.遅延の程度

コントローラーの性能について詳しく調べてる方からの情報では、AGコンの遅延は6.032F、日本プロコン(無線)の遅延は5.903F らしいです。

※1F=1/60秒(0.017秒)です。遅延差は0.13fなので0.002秒、人間が体感することは不可能と言われています。

実際に自分も使ってみてスティック操作などで日本プロコンとの遅延差を感じることはありませんでした。ボタンの違いを考慮しなければ日本プロコンと同じ感じで使えそうです。

また、有線コントローラーを使用する上で気になるのはハブの有無による遅延の増減ですが、これも調べによると特に遅延が変化することは無いとのことです。大会だとUSBポートが空いてないことも多いので助かりますね。

 

 

 

6.LEDライトとZR2 ZL2ボタン

LEDライト

めっちゃ光ります。赤橙黄緑青紫etc とバリエーションは豊富です。

コントローラー下部にあるファンクションボタンを押しながらL、R、ZR、ZLや十字キーを押すと色を変えれたり自動で光る色が変わったりと出来ます。英語の説明書が読めなかったのでどうやるとどうなるかはわかりません。

光はとても綺麗なのですが、暗いところで発光させるとかなり眩しいかも… 大会とかでは禁止される可能性があります。

 

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まあでも綺麗です。

 

ZR2 ZL2 ボタン

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これは日本プロコンには無かったボタンです。

ファンクションボタンとZR2 (またはZL2)ボタンを同時に押すとファンクションボタンが点滅するのでその状態でどこかしらのボタンを押すとZR2ボタンがそのボタンと同じコマンドになります。

例)ZR2ボタンをAボタンに対応させ、スマブラでAボタンを攻撃に設定してからZR2ボタンを押すと攻撃が出る

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この状態で対応させたいボタンを押す

実質ボタンが2つ増えてるので便利といえば便利です。しかし、持ち手の部分にあるためマリカーで体ごと傾いちゃう人とか咄嗟の場面でギュッと握ってしまう人は暴発の原因になるのでオススメ出来ません。

勿論暴発しないよう設定しないことも可能で、ファンクションボタンが点滅中にもう一度ZRを押すと設定無しの状態に出来ます。

自分はスマブラしてる時体を傾けてベク変し、コントローラーを傾けてずらし、大技を食らった時はギュッと握ってしまうので買って10秒くらいで設定無しにしました。

 

 

7.イヤホン機能

このコントローラーには下の方にイヤホンジャックがあり、そこにイヤホンを挿すことでゲーム音を聞くことが出来ます。

音量調整もコントローラーで出来てとても便利…かと思いきやイヤホンを挿すと本体からの音楽が消えてしまう模様… AGコン2つで同時にイヤホン挿したらどうなるかは未検証です。

少なくともイヤホン持ってない人がいたらアウトなので大会での実用性は無さそう…

家でやる時に深夜とか大きな音を出しちゃいけない時には便利ですね

 

8.大会使用について

気になるのが大会で使えるかですが、日本は12月現在、明記はされていないものの大会運営に確認を取ったところ禁止はしていないとのことです。海外も同様に使えるとの報告を頂いてます。

ただ、日本製プロコンと比べて様々な機能が追加されていることから禁止になる可能性はゼロでは無いのでその点は注意してください。

また、上述の通りLEDライトやイヤホン機能は大会において妨害となる可能性があるため制限が設けられるかもしれません。

 

 

9.実際に家庭用や大会で使ってみた感想

多分ここが一番重要なポイントだと思います。

家で使ってみた分には特に問題ありませんでした。スマブラは勿論、ポケモンやその他のゲームも快適にプレイ出来ました。

逆に初めて使った大会では少し違和感がありました。買ってから間もない時期だったので慣れの問題からボタンを押すのが遅れたり操作がおぼつかなかったりはあったと思います。コンマ1秒を競う大会ではそれが命取りとなりました。現在はほとんど違和感なく使えています。買う人は慣らすまでの時間も考慮した方がいいです。あと好みの差もかなり出ます。買ったけど合わないと断念した人もちらほら…

他の方々が懸念されていたホームボタンを誤って押してしまうというのは特にありません。Xボタンの上の方を押そうとするとたまに押してしまうかもしれませんが、特殊な持ち方をしない限りは大丈夫でしょう。

また、大会に行った時、USBポートにケーブルを繋いでも反応しないことがたまにありました。原因は不明ですが何度か挿し直したら繋がり、繋がってからは正常に動作したのでさほど問題でもないかな…と。

 

10.購入時の注意点

・海外からの購入なので送料がかかります。それなりに高いので買うなら誰かと一緒に買うと送料割り勘出来てお得に買えます。

・海外製なので壊れた際に日本で修理してくれるかは不明です。今のところ耐久性に問題はみられませんが、もしかしたら…なんてこともあるかも。

・不良品は現在確認されていませんがもしあったとしても責任は取れません。各自で対応してください。

 

 

総評

AGコンは日本プロコンに似た点が多く、プロコンユーザーには大会用、家庭用の有線プロコンとしてオススメは出来ます。しかし、日本のプロコンとは違う点も少なくない為、好みは分かれます。もし興味はあるけど買うのは怖いという人がいたら一度買った人から借りて触らせてもらうのもアリだと思います。

ただ、海外からの注文なので届くまでに時間がかかること、慣れるのにそれなりの時間を要することから早めの行動を勧めます。

 

最後に

本当は11月中旬にAGコンを購入していたのでもっと早くにブログを公開出来たのですが、ボタン関連、遅延関連の検証&検証依頼をしていたこと、使ってみた感想をしっかり書くために1ヶ月使い込んだこと(あと最近仕事が忙しいこと)から12月上旬の公開になってしまいました。期待して待ってくれていた方には誠に申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、時間をかけただけあってしっかりとした記事は書けたかなとも思っています。

もしこの記事を読んでわからない点があったらお気軽に自分のツイッターにリプとかで聞いて下さい。

長文記事になりましたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。